こんにちはMSHTです。
新型コロナウイルスの影響で出張が出来ず、問題を解決できないストレスを感じる日々。
やはり現地で行動しないと進まない仕事ってあるもので、その線引きが出来た事は収穫でした。
最近になってようやく動くための計画等を立て始めたのですが、自分の中で一つ問題が。
それは飛行機の機内ノイズです。
今年の初め頃に東京から帰る機内で「ゴー」という機内ノイズに悩まされて、フラフラしながら帰宅した事がトラウマになってしまっていて、
今でも「出張」のワードであの時の機内ノイズを思い出して気が滅入るほどです。
とにかく出張再開に備えて耳栓を買おうと思ったのですが、私は耳に少し問題があり音を遮断する事は個人的に恐いのです。
イヤフォンは使わず、ヘッドフォンもオープン型を使用しています。
このブログでも紹介した、外の音が聞こえるヘッドフォンを探しているのもそのせいです。
とにかく外音から遮断されるのも、周りの音が聞こえ辛くなるのも控えたい。
ノイズキャンセルが付いたヘッドフォンも検討したのですが、周りの騒音を消して音楽を聴く事を考えた製品で、「ガー」とか「ゴー」とか「シャー」って音だけ消して、話し声やアナウンスなどは聞こえて欲しいといった用途には違うと思いました。
外音を遮断せずに音楽を聴くといった用途にはappleのAirPods Proが良いなと思います。
しかしノイズキャンセル時は周りの話し声も聞こえ辛いらしく、しかも価格が高すぎる。
欲しいけど今じゃないって感じです。
そこで見つけたのがデジタル耳栓。
キングジムのMM1000
「MM1000」と書いて「ミミセン」
呼びかけ声・アナウンス・着信音などの必要な音は聞こえるデジタル耳せん。
エアコンの音が気になる。
ザワザワした場所でも勉強や仕事に集中したい。
通勤・通学の電車内で落ち着いて読書をしたい。
飛行機での移動中にリラックスしたい。
耳せんは聞こえなくなるのが不安。
商品説明を読むに私にピッタリの用途ですね。
他のメーカーからも出てないか調べても、2社のプロダクトしか見つけられませんでした。
なんともニッチな需要なのでしょうか?需要はあると思いますが。
なのにキングジムさん、さらに上位機種の「MM2000(ミミニセン)」まで出してらっしゃる。やっぱこのメーカー好きだわ。
「MM2000」の方が環境騒音を+5%カットできるらしいですが、用途を考えた場合「MM2000」は高価だと思ったので「MM1000」を注文しました。
初見の印象は…
最初手に取ったと時の印象は「なんか安っぽい」です。
パッケージのせいで、スーパーのレジ横にUSBメモリースティック等と陳列されている携帯の充電器っぽいです。
あと本体が思った以上に大きかったですね。
胸ポケットに入れると膨らみが気になるほどです。
ただ重量が軽いので持ち運びにストレスを感じるほどではないです。
イヤフォンの形状はこんな感じ。
特殊な形をしているわけでは無いので、違和感なく使えると思います。
L・Rを間違えるとだいぶ違和感あるので間違えて装着する事はないでしょう。
付属品など…
本体の他に、説明書と持ち運び用のポーチ・交換用の大きさ違いのイヤーチップが入ってます。
イヤーチップは5段階の大きさが用意されていて、最初にイヤホンに付いているのは2番目に大きなチップでした。
5段階あればどれかは耳に合いそうですね。
ちなみに私は小さい方から2番目の、付属から一つ小さな物に交換しました。
電池は単4乾電池1本。
説明書にエネループ対応と書いてあるので、安心してエネループを入れました。
本体操作はON/OFFスイッチ1つだけ。
それ以外何も付いていないシンプル操作です。
さっそく色んな場所で使ってみました…
まずは誰もいない静かな部屋でスイッチON。
正直何も変わりません。まあそうでしょうね。
扇風機を強で回してスイッチON。
あまり変化が無くて「あれ?」と思いました。
ちゃんと耳を塞げてなかった事が原因でした。ここでイヤーチップを変えて再度ON。
「シャー」という音が「ファー」に変わりました。
高い音がカットされた感じです。
ドライヤーをあてながらスイッチON。
「ウァーー」って音が「ハーー」って感じですね。
古い4tトラックのアイドリングの横でスイッチON。
「ワヤワヤワヤワヤ」って音が「モヤモヤモヤモヤ」って感じ。
高周波と燃焼音がこもっているボイラー室でスイッチON。
「ミーーー」って高周波は聞こえるなー位に低減されて、
「ボーー」という燃焼音は「モーー」って感じ。
高低差1メートルくらいで流れている排水の横でスイッチON。
「ジャバジャバ」が「チャラチャラ」と癒しの音に。
楽しくなってもっといろんな場所で試してみましたが、
全体に言えることは、耳障りな高音が消えるって事です。
あと音のトゲが無くなるって事でしょうか。
環境音は消えませんが、不快だと思う耳障りな部分が消えると言った感じです。
必要な音が聞えるか?
肝心の必要な音が聞こえるかという事ですが、結論から言うと問題なく聞こえます。
今回いろんな場所でテストしましたが、その間に呼び止められたり、そのまま会話したり、着信音がしたり、車が近づいたりしましたが、どれも問題なく聞こえました。
さらに4tトラックのアイドリングの横では、付けていた方が会話が聞き取りやすかったです。
日常に支障が無いので普段ずーっと着けていたいと思ってしまうのですが、やはり何かしらの音はカットされている事実と、イヤフォン自体の圧迫感と耳の蒸れがあるので無理ですね。
実際に危険ですからやめた方が良いです。
説明書にもそう書いてありました。ご注意を。
収納について…
イヤフォンを本体に巻きつけて纏める方式です。
iPhoneユーザーなら付属のイヤフォンケースをイメージすればわかりやすいでしょう。
そして緑色のL/Rのコードをまとめるゴムを本体に差し込んで固定する感じです。
運用は分かりやすく簡単です。
ただ本体が大きいので、イヤフォンのスピーカー部分も収納出来たらもっとスッキリすると思うので少し残念です。
総評ってやつです…
よくあるノイズキャンセルは外の音を遮断して、無音に近い環境を作る事を目指しているようですが、このMM1000は外の不快な音をカットして、耳にストレスのない環境を作る事が目的ではないでしょうか。
実際に回転音や騒音は消えません。聴いても不快にならない程度に和らげてくれているだけです。
ここに価値を見出せるかどうかがこの商品の評価につながると思います。
私は大変気に入りました。
日常に問題なく、自分だけ騒音から守られている安心感。癒されます。
もっと理想を言えば完全ワイヤレス化できれば良いのですが、
この5千以下の価格設定が絶妙で1万近くになるようなら買わなかったと思います。
最後にこの商品がスゲーと思えるのは実は電源を切った時です。
急にうるさくなって日常の騒音の凄さを実感できます。そして「うるせー」と思いながらスイッチを入れてホッとするのです。
「これでいいんだよ。」と思える商品ですね。
上位機種のMM2000です。