無料配布本を楽しむ。「第六回 半空文学賞 ラジオストーリープロジェクト」

書店やCDショップ等に置いてある無料配布本が大好きなMSHTです。
無料とはいえ宣伝が目的であるが故の熱量や、アーティストのエッセイ、簡潔にまとまった紹介記事が、何とも心地よく読めるのが好きです。

目に付いたものはとりあえず頂きまして、家でのんびりとした気分の時に、これまたのんびりと拝読します。
結果、気になった作品の購入に繋がる事も少なくはなく、まんまとマーケティングの罠に自らハマりに行くスタイルとも言えましょう。

そんな無料配布本もその存在感の薄さから、本棚やキャビネットの隅で行方不明になる事も。
今回紹介する本も、未読行方不明から生還した一冊です。


第六回 半空文学賞 ラジオストーリープロジェクト
〜 ラジオが奏でる文学の音色 〜

宣伝用の冊子では無く、半空文学賞の受賞作品集です。
かなり前に書店で頂いた記憶があります。

この賞は「ラジオ」というテーマに沿って、A4用紙1枚に収まる条件で、小説・エッセイ・詩などどジャンルを問わず募集したもの。
その入賞作品が12作品掲載されていました。

各受賞作品は本当に色とりどりで、考えさせられたり、思い出されたり、ピンとこなかったり、面白かったり、何気に耳にするラジオ番組の様な作品集でした。

リビングでコーヒーを飲みながら拝読しましたが、これがまた心地良い。
小さくて薄い無料の冊子と云う存在が、読書という意識の一歩手前の心持で気軽に読み進められるのかも知れません。
むしろ本を読む理想の心持ではないかと思います。

こんな無料配布本をたくさん置いてる喫茶店があれば、入り浸りたいですね。