電子書籍派の私が「絶対、紙で欲しいぜ」と購入した本。
文房具語辞典を紹介します。

文房具語辞典: 文房具にまつわる言葉をイラストと豆知識でカリカリと読み解く
著:高畑 正幸
TVチャンピオン「全国文房具通選手権」で3連続で優勝し「文具王」と呼ばれる、
高畑 正幸がまとめた文具用語辞典。
著者の高畑さんは、うどん県出身でほぼ同年代って事で勝手に嬉しく思っている私です。
この本は文房具の基礎知識からはじまり、五十音順に文具用語を解説していく流れです。
私は最初に基礎知識の文房具メーカーマップを見ただけで「買う」と決めました。
世界と日本地図の中に文具メーカーがポインティングされていて、その情報もさることながら、その位置情報の分かりやすさに感動しました。
そして万年筆やボールペンの仕組みや種類の解説も、とても分かりやすい図解で書かれておりここでも感動。
これはamazonのプレビューでも読めるから是非。
そして五十音順の用語解説も要点はおさえているのにくどく無く、短くまとまった文章と、
イメージを補完してくれるような、良い感じにユルイくユーモアなイラストで構成されています。
このイラストがとてもよく、特に子供の頃使っていた文房具なんかは理屈じゃなくイメージで覚えているんだなって事を確認しました。
ほんと文房具は理屈じゃなくて、そこに在るものなんだなと。
文章もイラストも本当に文具が昔から好きな方で無いと書けない内容だと思います。
さらに所々に差し込まれたミニコラムが面白い。
ありきたりな雑学ではなく、自分で疑問に思ってメーカーに聞いた内容とかが書かれており、なんとも腑に落ちると言うか「いい事聞いたな」的な満足感がありました。
私はまず一通り読んでみました。
情報量の割に一気に読めたのは文とイラストの構成力ですね。
知ってた事・知らなかった事・勘違いしてた事など一杯ありました。
そして本棚に収めた後は、時折取り出して、適当なページを開いて、そこに書いてある内容を読み眺めながら「こんなのも使ってみたいなー」とか「あれはそうだったのかー」と頭の中でニヤニヤしながら文具好きの自分を再確認するわけですよ。
これがしたいがために紙の本で欲しかったんです。充実した短時間が過ごせますよ。
この本は文房具好きが作った一つの作品だと思います。
文房具好きならとりあえず本棚に入れとけって感じですね。
同年代なら時代背景が被るので余計に楽しめますよ。スーパーカー消しゴムとかね。
是非紙の本で。