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マインクラフトをリスタートしたくなる本


マインクラフト はじまりの島
著:マックス・ブルックス

 

『マインクラフト』初のオフィシャル小説
本好きマイクラ好きの娘が本屋で見つけ、その場を離れなかった本です。

 

よくあるゲームの世界に迷い込んだ主人公の奮闘記かと思い、試し読みの小冊子を読んでみました。
マインクラフトを知らない「ぼく(現代っ子)」がマインクラフトの海の中で目覚めて、この世界のルールの中でサバイバルすると言った内容。

物語の世界のルールについては、全くディフォルメ無く、ネタにも走らず、厳しいまでもマインクラフトのルールです。
鶏の卵を割る事も出来ませんし、遠くの土を掘れたり、沢山持ち歩けるバックパックもあります。
その世界のルールに気付き認識して立ち回る様子を、児童書らしく勇気や希望を持って書かれています。

勿論読み手の私はそのルールを知っているので楽しめますが、作中の「ぼく」はゲームである事すら知りません。
四角くなった世界と自分と、不思議なルールの中で独りぼっちでサバイバルする「ぼく」はあまりに強すぎる。
パニックになり自らの命を絶ってもおかしくない状況です。

そんな「ぼく」がこの世界を生き延びるために気付き・学び・実行する姿とその言葉は、実際に生きていくうえでとても重要な事ばかり。
ゲームのフィルターを通してとても読みやすく、爽快に伝えてくれるこの本は、マイクラ好きの子供たちに是非読んでもらいたいと思いました。
できれば小学校の図書館に置いてほしいくらいです。

 

もちろん読み物としても「ぼく」の成長、クラフトによる発展、災難、最後の大仕掛け、としっかり楽しめる内容ですし、
ゲーム物としても序盤の不安感~中盤の調子乗り感~終盤のやってやったぞ感~~次の展開、と何も予備知識も持たずにマイクラをプレイした人なら懐古しながら楽しめる内容です。
もう少し具体的に書きたいのですが、ネタバレしそうで書けないですね~

 

この本の影響で、我が家では第2次マイクラブームが訪れています。
本を読んだ貴方も、もう一度最初からプレイしたくなる事でしょうね。

ちなみにシリーズとして毎回著者を変えて7作品発表するそうです。
楽しみですね。

 

キャッチコピーで「デジタル世代のロビンソン・クルーソー」と書かれてました。
しっくりくる表現ですね。